ラノベのプロ! 1巻の感想
自分語りシリーズは終了です。(就活の話とか別に書きたくないですし)
というわけでラノベの感想をば。
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『ラノベのプロ!年収2500万円のアニメ化ラノベ作家』(ファンタジア文庫)について。
イラストが非常にかわいい。
タイトルからも分かる通り、主人公がラノベ作家のいわゆる業界モノ。
主人公・陣内陽太(ペンネーム:神陽太)は、アニメ化を経験したもののアニメは爆死という、そこそこ売れてる感じのラノベ作家。
非常にシビアなライトノベル業界を生き抜くため、売れ筋の研究や人気作のチェックをかかさず、ストイックに仕事をする彼は、税金対策のために幼馴染の希月結麻を雇う。
自分の持つ野望を果たすため、執筆を続ける彼の家には、人生としても、そして作家としても後輩である女流ラノベ作家の絵万寺エルと小太郎が集う。
設定としては大まかにこんな感じです。
業界モノとして、作家に関わる様々な知識が散りばめられているのはもちろんですが、主人公がより売れる、そして野望を果たすための奮闘記という面も持っています。
また、主人公は幼馴染や後輩作家などの美少女に囲まれて生活しているため、作家の日常を切り取った作品としても楽しんで読むことができ、一冊で何度も美味しい本です。
分かっているようでよく知らないラノベ作家の世界。アニメ化を経験して、より業界を広く深く見ることの出来た主人公の目線で描かれる本作は、語り口に非常にリアリティがあり、業界モノとしての完成度は高いです。また、主人公の仕事に対する真摯さや情熱がひしひしと伝わってきて、物語に没入できます。
ーーー「シビアだよ、この業界は。嫌んなるくらいにな」
特に印象に残ったのは主人公のこのセリフ。一言一言の重みが凄い。
さらに忘れてはならないのが、幼馴染の可愛さです。後輩作家の二人も魅力的なキャラクターですが、正直この幼馴染の最高っぷりは群を抜いています。可愛くて性格良くて家事もできるとか無敵かよ。
ライトノベル業界に興味がある人には勿論ですが、そうでない人にもこのヒロインのおかげでオススメできます。読んで損はしません。詳しくは書きませんが、ストーリー展開もテンポが良く、日常パートとのバランスの取り方も秀逸です。
ぜひぜひ、読んでみてくださいね。